2010/02/02
レトロ感に包まれて… 春日温泉
11湯目は童心に帰る
別府八湯の中でも中心部に位置する別府温泉は、温泉自体の数も半端ではありません。もちろん、温泉も素晴らしい泉質のものが多いのですが、地図を見ながら目的の温泉を探すのも、一つの立派な楽しみ方です。今回お邪魔した共同温泉も、少し戸惑いました。
『春日温泉』
JR別府駅前という好立地条件ながら、隠された感があるのは、地元の商店街の共同浴場だということもあるのでしょう。レトロチックな温泉に、思わず長湯してしまいそうです。

JR別府駅から駅前通りを国道10号線に向かって歩くと、左手側に海門寺公園があります。
さらにそこから奥へと入っていくと、下町情緒の溢れる商店街が見えてきます。これが春日通りの周辺。
昔ながらの風景は、懐かしさを感じるのに容易く、やはりこういう場所には、歩いて訪れるのをお薦めしたいですね。
地図を見ながら行きましたが、どうしても春日温泉が見当たりません。
ふと見ると、古びた「駅前本町公民館」の二階の看板に「春日温泉」の文字。
別府の共同浴場に良くある、公民館一体型の温泉のようですが、良くあるのは二階が公民館で一階が温泉という例。
しかし、外観から考えるとどこにも温泉の入り口らしいものは見えません。
「おかしいなぁ?」と思ってちょっと角度を変えてみると…発見しました。建物の奥に、ノスタルジックな入り口を。
狭い路地を歩いた奥。そこに用意されている入り口は何と、両開きの戸。
軽く引くと、「ギィー」と音を立てて開くような、大正レトロっぽい構造に、ワクワクしてきます。
しかもこの水色っぽい手作り感溢れる外壁のペンキの色がその雰囲気に輪をかけ、さらに気持ちも高揚します。
さすがは歴史ある共同浴場。入湯前から、期待させてくれます。
浴室は別府温泉らしく、一段下げて作られた、更衣室一体型。
外壁と同じ、水色の壁が浴室内にもレトロ感を運んでくれています。
広くはありませんが、共同浴場としては十分な広さ。
壁を挟んで向こう側の女湯との境には、薬師様がひっそりと見守っていました。
何でも劣化が進んだ男湯だけ、数年前にタイルを張り替えたのだとか…。とても清潔で綺麗に感じたのもそのお陰なのでしょう。
夕方前に行きましたが、運良く私一人の貸切状態♪
これはゆっくりと楽しめそうです☆
浴槽は角丸の長方形。
特別広いわけではありませんが、他の地区の共同浴場に比べると、贅沢なほどの広さであることに気がつきます。
誰もいなかったこともあり、お湯の方は意外と温め。
一人で、じっくりと肩まで浸かり、長時間楽しませていただきました!!
源泉は奥の方で確認する事が出来ますが、臭いもなく、長く居ても不快な感じは全くありません。
タイル張りの浴槽の端には、入湯者に優しい段が作られています。
これも別府温泉には良くある光景なのですが、ここに腰掛けると、ちょうど下半身だけが温泉に浸かった状態になりますので、半身浴も楽しめました。
浴槽の縁には腰掛けないように、どこにもマナーの注意書きがありますが、この段に腰掛けるのはそもそもアリなのかな?
春日温泉
【泉質】 炭酸水素塩泉
【効能】 関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、痔病他
【色・臭い】 無色・澄明・無味・無臭
【入浴料金】 100円
【営業時間】 6:30~11:00 14:00~23:00
【定休日】 なし
【住所】 別府市駅前本町6-16
追記:トキハ様よりコメント欄にて冬季営業の情報提供がありました。参照として追加しておきます。貴重な情報感謝!これからもご協力をお願いします。
ゆっくり時間をかけて温泉に入りながら、なぜこの水色の外壁に懐かしさを感じるのか?ずっと考えていました。
私的に考えた結論は、子供の頃感じた、小学校の姿。
昭和の良き時代、両開きの扉に、水色のペンキで塗られた外壁の小学校。
そこには、同じ色で塗られた土間があって、友達とふざけあって遊んだ姿を思い出すことが出来ました。
裸で懐かしさを感じながら、忘れられた時間を楽しむ事ができた、春日温泉。
泉質ももちろん素晴らしいのですが、あの水色のペンキがやっぱり忘れられませんね。
何度でも通いたくなる…そんな素敵な共同浴場に、レトロな商店街で出会うことが出来ました!












