2010/01/20
九州唯一・現存最古を痛感! 富貴寺
歴史ファン・文化財ファンを唸らせる代物の数々を垣間見ることが出来る、国東半島一帯。過去、大分活性化宣言!でも、その代表的な建築物・観光名所として、両子寺などを紹介してきました。
参照記事:国東を語るなら、まずはここ! 両子寺
そんな中、今日紹介したいのは、
『富貴寺』
いかにも高貴なイメージのある豊後高田市にある観光名所。大分県に存在する国宝の一つであり、全国的にも価値の高い建造物の一つ。
四季折々の色々な顔を見せてくれる、最高のスポットに足を伸ばしてみるのも、一興ですよ。
杵築市山香町から、豊後高田市へと抜ける道すがら、この辺りには真木大堂などの重要なスポットも多く、国東半島や六郷満山文化を語る上で欠かせない地域です。
田舎道ではありますが、立派な道ですし、看板も多く、特に迷うことはないと思います。
山香や豊後高田の入り口さえ間違わなければ、簡単に行き着くでしょう。
駐車場は意外と狭く感じました。私がお邪魔したのは平日でしたが、週末などは観光客も多いのでしょう。
寺や神社と言えば、あの心臓破りの階段が気になりますが、富貴寺の階段は息が上がる程度で、大した角度と段数ではありません。
富貴寺というお寺は、もちろん六郷満山・神仏習合のお寺の一つですが、実は両子寺ほどその位は高くなく、本山、中山、末山、末寺という順番の中、最も数の多い末寺の一つだと言われています。
ではなぜこのお寺が有名なのでしょうか?
その原因は3つ。
まずは一つ目は、風景を含めたお寺のビジュアルです。
この辺りにどっしり腰を下ろす木々は、イチョウやモミジといった、色鮮やかな植物。
春には新緑の青さに目を輝かせ、この秋の時期には問答無用の紅葉で楽しませてくれます。
残念ながら写真のような赤さはまだまだ見られませんでしたが、今はどうでしょうか?
二つ目は建物自体の貴重さ。
富貴寺には、久安3年(1147年)の銘のある鬼神面があり、この頃までには寺院として存在していたと思われています。
つまり、12世紀前半~中頃の建造物。近畿地方以外に平安時代の建造物が残っている例は非常に稀で、九州で現存最古、唯一の平安時代の建築物として国宝に認定されています。
その大堂は正面より奥行きが長いという珍しい長方形の造り。
特に価値が高いといわれている屋根は、宝形造という大棟のないピラミッド状の屋根で、瓦葺きは上方がすぼまり、下方が開いた特殊な形の瓦を次々に差し込んでいくもので「行基葺き」と呼ばれているそうです。
大友宗麟の時代、多くの仏教寺院が破壊される中、運良く難を逃れた当寺院の運の良さが成した奇跡ともいえます。
三つ目は木造阿弥陀如来坐像を始めとする重要な文化財の数々。
上記如来像は大分県指定の重要文化財になっていて、その他にもいくつかの文化財が残されています。
また堂内には重要文化財に指定されている大堂壁画があり、平安絵画の例として貴重だと言われています。
残念ながら堂内の写真撮影はNG。
あまり深く考えなくても、秋も深まった頃には文句なしに景観を楽しめますし、国東半島・六郷満山を見学するなら、まず外せないコースであるとも言えます。
九州に二つとない、その気高さに鳥肌が立つ思いまでする富貴寺。
平安時代の職人の技に、思わず絶句してしまいます。
富貴寺
拝観料 200円
開館時間 8:30~16:30(雨天閉館)













