2009/10/08
縁の下の悪魔達 第六話
※この記事は2008年の1月に書かれたものです。
人の幸せそうな笑顔を見ると、ついこちらも幸せになってしまいますよね。
今季、一年を通してボランティアの皆さんに密着しているこの企画の中で、まさか運良くこんなシーンに巡りあえる事になろうとは、夢にも思っていませんでした。
これまでとはちょっと違う今回の縁の下の悪魔はお二人。
日曜日の試合に行かれた方なら、何の話をしているのか?もうお分かりですよね?

私がお邪魔したのは、27日(日)の試合。前日は首位・大阪から100点以上を奪っての快勝!興奮冷めやまぬ…といった感じのサポーターも多く、この日の試合にも俄然期待をしていました。
そんなチームの状況とは、全く無縁に毎回粛々とデビルズブループロジェクトの皆さんはいつもと同じ様に試合開始4時間も前から打ち合わせ。
しかしこの日だけ、どう考えてもいつもと違う打ち合わせが行われていました。
全員一旦コートの方へ向かい、そこからバックスタンドの方へ、一列になって歩いていきます。
その先にはスタッフの男女が二人。そして何やらみんなでコソコソ話。一体何の打ち合わせなんだろ?その意味が分かったのは、ハーフタイムの時間でした。
第2クオーター終了後、コートで行われていたハーフタイムショーの裏側。そこにこの日参加していたボランティアスタッフ全員が勢ぞろいしていました。
緊張した人、笑顔で談笑している人、それぞれに様々な表情。
続々と集まってくるスタッフ達。もちろん、ディーディー君や、Mr.Dまで。
そして手には、黄色とピンクの二つの花。
どうやら何かを祝福するような企画が用意されているようでした。


そしてハーフタイムショーが一段落すると、コブクロの『永遠にともに』が流れ始め、その曲に合わせて、待機していたみんなが打ち合わせ通りにバックスタンドの最高部を目指していきました。
そこにいたのは、小田朋喜さんと絵里さん。今週入籍を予定しているお二人。
なんと、二人ともデビルズブループロジェクトに参加している、又は参加されていた方でした。
会場は祝福ムード一色♪
選手からの祝福メッセージが流れる中、全員がバラの花を丁寧に手渡しし、新婦になる絵里さんは、こらえきれずに大粒の涙を流していました。
「感動しました」と二人とも涙ながらに、感激されていました。
となると、当然今回お話をお聞きしたのは、この幸せなお二人。最高に幸せそうで穏やかなお二人は、気持ち良くインタビューに応じてくれました。
デビルズの試合を会場で観た事がある方なら、朋喜さんのこのコスチュームに見覚えがあるはずです。
大声を張り上げながら、太鼓を叩く、あの長く黒い法被を来た方ですね。
今や有名ブースターとなったこの朋喜さん。実はバスケット経験なしなんだそうです。
絵里さんもバスケ経験は皆無。そんなお二人が、デビルズを応援するきっかけになったのは何か?と問いかけると…。
「やっぱり地元のチームを応援したいという気持ちですね」
と声を合わせて力強く語ってくれました。
朋喜さんがボランティアとして参加していたのは、初年度。「地元のプロチームを支えたいから参加した」ボランティア。
翌年からブースト活動一本に絞りますが、その年から絵里さんが入れ替わりでボランティアとして参加することになります。
つまり、お二人が一緒にボランティア活動をした時期は、実はなかったそうなんです。意外でした。
その後、ファン同士としてお会いするチャンスがあり、お付き合いすることになったそうなんです。
まさに大分ヒートデビルズ・デビルズブループロジェクトが生んだ愛。
そんなお二人にボランティアに参加する意義についてお聞きしました。
「お客様に『ありがとう』と言われる事が何より嬉しかったです。試合が終わった後、特にチームが勝った時の充実感や高揚感は格別でした。」(朋喜さん)
「全く同じ気持ちです。知らない世界でしたが、自分の世界が広がって、結果として仲間や友達が増えました。」(絵里さん)
ハーフタイムでは、多くのスタッフ・ブースターに祝福され、感動しっ放しのお二人から、最後にこんなメッセージをいただけました。
「大分ヒートデビルズに関わって人生が大きく変わりました。遠い存在だったプロスポーツチームが身近に感じ、その地元チームを必死に支えようとしている仲間を誇りに思います。今はただ感激の一言です。」(朋喜さん)
「素晴らしい仲間に会え、素敵な彼にも出会わせてくれた大分ヒートデビルズは私の生活の一部です。一人でも多くの方にこの充実感を味わってもらいたいです。」(絵里さん)
冒頭でもお話しましたが、人の幸せな笑顔を見ると、自然とこちらも気持ちよくなってきます。
この日、残念ながら試合は僅かな差で敗戦となりましたが、どことなく幸せな気分になれたのは、お二人のお陰だったと思います。
今週はいよいよ結婚生活のTIP OFF!
お二人には、大分ヒートデビルズで結ばれた初めてのご夫婦として、末永く幸せになってもらいたいと心から思います。
縁の下を支え続ける彼らの素敵な笑顔は、お二人をさらに幸せに輝かせ、見ている者を幸せにし、祝福された二人は彼らにまた幸せをおすそ分けしました。
赤い悪魔が、赤い天使に見えたこの週末のビーコンプラザでした。
※この記事は2008年の1月に書かれたものです。












