2009/09/22

縁の下の悪魔達 第三話

※この記事は2007年の11月に書かれたものです。

厳しい戦いが続く、今季の大分ヒートデビルズ。
決して高調とは言えないチームの中で、救世主となるべきニューヒーローの誕生を期待する中、先週末二度目のホーム連戦を迎えました。

今回もチームの影の功労者にスポットを当てるべく、行って来ました「べっぷアリーナ」。私が行ったのは23日の金曜日。ん?試合は24日と25日のはずですよね。

そうなんです。今回は試合会場の設置を拝見しようと、ホーム戦前日の会場設置を見学にお邪魔しました。



今回の連戦の舞台となったのは、べっぷアリーナ。
実は今季、このべっぷアリーナが会場となるのは、この週末だけだったんです。今季最初で最後のべっぷアリーナ。
16:00(試合開始27時間前)
私が現地に到着したのは、ちょうど大量の荷物を運び込もうとしている時間でした。
既に1時間ほど前から作業が始まっていたようです。

無造作に置かれた荷物に紛れて、Mr.D愛用のバイクを発見w
彼はここにバイクを置いて、どうやって移動しているのでしょうか?(笑)
特に音響用の荷物が目立っていたように思えました。
あと、この時点では何なのか分からなかったのですが、緑や赤の板の様なものが大量に積まれていました。

いよいよ会場へ。中は整然とした、普通の体育館の風景。そこに何やら正体不明の大きな板。
実はこれこそ、我々が座る事になる席に変わるんです。
次々に引っ張り出される席。ビーコンだと、これは全自動らしいのですが、べっぷアリーナは完全に手動。
重そうで、かなりの重労働に見えました。

 

座席が出てくると、体育館の風景は一変。
区切られたスペースはお馴染みの広さで、まだまだ大分ヒートデビルズの試合会場とは言えませんが、少なくとも何かが行われる場所に変わってきました。

そして登場してきたのは、黒い布の様なもの。
近づいて見たら、ゴムの様な素材で出来た薄いマット。

16:15(試合開始26時間45分前)
この滑り止めのマットが敷かれていきます。
何かに合わせるように丁寧に敷かれていたので、気になって近づくと、そこには白いテープが張られ、どうやらその端に綺麗に並べているようでした。
決して無造作に置いているわけではない事に注目。途方もない数のマット。ただ置くだけでも大変なのですが、綺麗に並べるのにかなりの時間を費やします。

このマット自体はかなり薄いのですが、これが選手達の身体を守る大事な役割を果たしているそうで、bjリーグでもほとんどのチームがこのマットを利用しているのだそうです。
もちろん、この上に敷かれるはずのコートが滑らないためのものでもあるのでしょうが、意外な役割に驚きます。
この一連の作業を担当しているのは、多くの業者さん・・・だと思うでしょ?
危険も伴う会場設置。当然業者さんも入っているのですが、球団のスタッフの方が多数参加しているのです。

男性・女性問わず、奔走するスタッフの方に、改めて感心。

そんな作業の中、入り口左手側に、いそいそとヘルメットを被った皆さんが登場。
慣れた手付きで足場が組まれていきます。一体何が?

そんなこんなで16:50(試合開始26時間10分前)。
ようやく下敷きマットの装着が完成。
体育館独特の板張りが無くなったせいで、余計に何の会場なのか分からなくなった気もしますw
でもこのマットが果たす役割の大きさに、これからの試合で見る目も変わってきそうです。

17:00(試合開始26時間前)
最初に気になった、あの板の様なものが乗せられた、いくつもの台車が登場してきました。
全てに順番がふってあり、体育館の端に数字の順番に並べられていきます。
今までよりさらに人数が増え、これから大変な作業が始まる事が伝わってきました。

これが何になるのか?鈍感な私以外の人は、みんなお気付きですよね。
これがあの試合で使われるコートです。この板が何枚も何枚もパズルのピース様に連なり、一つのコートが出来上がるのです。
誰ですか?「え!?巻いているようなマットじゃないの?」なんて思ってたのはw
恥ずかしながら、私そう思ってましたので、正直驚きましたw

台車に数字がふってありましたが、あれは端から順番に置いていくための数字です。
つまり数百はあるはずの、全てのマットの位置は、あらかじめ決められているというわけです。
これが、この作業の最大の難点。
まさしくパズル状態で、一つでも順番に間違いがあると、全てが狂っていくのです。

正確に並べるために、最も大事な事は、もちろん試合後の片付け。
片付けの際に、間違わないように綺麗に整理しないと、この会場設置の際、苦労してしまうというわけなのです。
時間が経つに連れ、次々と浮かび上がる、お馴染みのマット。
日田天領水さんも無事に完成♪

レポの途中ですが、あの足場がようやく完成した模様です(笑)
その足場の頂上に、かなりの大きさの白い物体が乗せられて行きます。
大分ヒートデビルズの試合を見た事がある方は、これが何なのかは、一目瞭然でしょう。
完成まではもう少し時間が必要なようです。

丁寧に丁寧に、時間を掛けて並べられていくコート。
お忙しい時間の間に、スタッフの方にお話をお聞きしました。
「準備はまだ試合の楽しみがあるから、良い方です。本当に辛いのは、負けた日の片付けです。」
チームが負けて、嫌な気持ちになるのは、選手やブースターだけじゃなかったんですね。

17:50(試合開始25時間10分前)
ついにお馴染みのコートが完成。
さすがにこれが登場すると、大分ヒートデビルズの試合会場以外の何ものでもありません。
今にも選手が登場してきそうで、思わずワクワクしてきます。

…という訳で、私が選手の代わりに登場してみましたw
初めて登ったbjリーグの本格的なコート。
感覚的にはフワッとしている気もしますが、恐らく体感は出来ない程の感覚なのでしょう。
そんな事よりも、実際に選手達が汗を流す、コートの上に立っている事自体が、何となく不思議な感覚w

と、私が妙に興奮している間に、スタッフの皆さんは、早くも次の作業。
コートの端を滑らかにする角をはめ込んでいきます。
四隅には、それ専用のものが用意されていましたし、バスケットゴールの下にも、丸い角が用意されていました。
地味ですよね。でも選手を守る大事な作業なのです。

そうこうしている間に、コートの奥の足場がついに完成。
もう皆さんご存知の大きなビジョン。
ビーコンの様に上に浮かんでいる派手なものではありませんが、試合を盛上げてくれる立派な演出の一つです。
向かいにプロジェクターから、映像を送信しているようでした。

18:00(試合開始25時間前)
スポンサー立て看板の登場。
三角形の形に組み上げ、あっという間に完成していきました。
両端に置いて行かれるのですが、どうやら位置も決まっているようです。

と!見覚えのあるロゴが…(笑)

じゃんぐる公園さん、いつも精力的に頑張ってますね♪
これからも一緒にチームを応援して行きましょう☆

18:15(試合開始24時間45分前)
最後の大仕事である、コート外のマット敷きが始まります。
こちらは、私の想像通り、丸められたマットを延ばしていく作業。
端を合わせるのも大変だし、これもやっぱり大変な作業なのですね。

この頃から、徐々にボランティアの皆さんも集まってきます。
デビルズブループロジェクトで、今季お世話になっている皆さんのお顔も何名か確認できました。
ボランティアの皆さんのお仕事は、スポンサー各社のフラッグを取り付ける仕事。
まずは会場の外でフラッグを広げ、全てのフラッグを確認していきます。

二階席から、数名一組になって位置の確認。
これもやっぱり位置が決まってるんですね。
お仕事帰りと思われる、ボランティアの皆さん、本当にお疲れ様でした。

まだまだ24時間前にもならない前日の会場準備風景を御覧いただきました。
「皆さん、大変なんですね~」
と思うのは、簡単なことで、誰でも出来る事です。
実際にこの目で設置風景を拝見しましたが、半端な作業ではありませんでした。

ですが、ここで知ってもらいたいのは、1試合行われるために、多くの人が関わり、多くの人の力によって、チームが支えられているという事。
チームのスタッフや、ボランティアの皆さんにとって、会場設置は仕事ではありますが、目的ではありません。

『全ては、チームの為に。全ては勝利の為に。』

そんな言葉をこの日の取材で思い出しました。

皆さんも試合を観戦する際、綺麗なコートを見て、この記事や写真を思い出してください。
「この試合の為に、多くの人が関わってるんだ…」
そう思うと、さらにブーストする声にも力が入るはずです!!

19:00(試合開始24時間前)
残念ながら私は次の約束のため、会場を後にしました。
ボランティアの皆さんはまだフラッグ取り付けの作業を続け、音響などがまだ設置されたない他、会場の外などはまだ何も完成していない状態でした。
地味な努力こそ、本当は一番大事な作業だったりするんですよね。

頑張れ!ヒートデビルズ!!

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