2009/06/29
小半鍾乳洞 現在進行形の神秘
大分県の県南~豊肥方面は、太古から石灰岩地帯だった様で、今でも石灰石の取れる地域がありますよね。
これらの石灰岩は、そもそも海底でサンゴが堆積され、それが地殻変動によって地上へと隆起し、雨水や地下水によって侵食を受け、様々な神々しい形へと変化していきます。
自然が生んだ、大美術ドーム「鍾乳洞」はこうして誕生します。
大分県には全国でも誇るべき三つの鍾乳洞があります。
(正確には四つなのですが、一つは閉鎖中)
今日はそんな中でも佐伯市本匠にある、
『小半鍾乳洞』(おながら鍾乳洞)
を紹介します。
今なお活動し続ける、現在進行形の神秘の世界にあなたは何を感じますか?

大きな水車がある小半森林公園の先に、小半鍾乳洞はあります。
大きな案内所は通りから目立ちますので、すぐに分かります。
蛍の時期でしたから、本匠に行かれた際は、気になった人も少なくないでしょう。

案内所は『小半農林産物直売所』として様々な商品を販売していました。
特に本匠の特産品である、緑茶と椎茸は量も豊富で、人気の商品なんだそうです。
ここで入場料を支払い、代わりに懐中電灯を預かります。

鍾乳洞への入り口は案内所から歩いて30秒。つまりすぐ隣です。
入り口付近には、入り口の他にも小さな穴がありました。どうやらここは戦時中、防空壕にも使われていたようです。

小半鍾乳洞は全長約700m。
道内の温度は、一年を通して常に15度を保っているそうで、夏は涼しく、冬は暖かいといいます。
もちろん我々の行ったこの時は、蒸し暑い梅雨の雨の日。
入り口から10歩歩いたくらいですぐに涼しい風が辺りを包みました。
入り口は一箇所しかありませんので、折り返し地点まで歩き、往復して帰ってくることになります。
途中何度も腰を屈めないと通れない道があります。
しかし逆にそれが冒険心をくすぐるというもの♪折り返し地点まで、本当に無邪気な気持ちで驚かされます。

鍾乳洞の中のいくつかの景勝には、見た目や雰囲気などから様々な名前が付けられています。
小半鍾乳洞で最も有名なのは、「宮殿」と呼ばれる場所。
ちょうど中心地点でもありますが、圧倒的なその場の雰囲気に思わず足が止まります。
この宮殿を一躍有名にしたのは、「傾斜石」という柱の存在、
普通、鍾乳石は当然重力の通り、上から下に伸びますが、この傾斜石はバッチリ斜めに立っているのです。
なぜそうなったのか?情報募集!!
とにかく、この傾斜石は世界的にも希少価値の高い、斜めに成長した鍾乳石として、名を馳せているのです。
他にも、無数の鍾乳石が重なり合うように伸びる「シャンデリア」。
神様が山頂に立っているような「七福岩」。
無数の剣が一面に突き刺さっているように見える「地獄谷」。
水滴だけで形成されているという「不忍の池」、などなど。とにかく見所は満載。
今回、初登場となる、STAFFの沙乙(さお)。
仕事も忘れて、携帯片手に記念撮影しまくり。まぁその気持ちも分からないわけではありませんw

明治32年、近所のお父さんが川原で火を焚いていた時、その煙がずっと向こうの方で上がったそうです。
「これは何かあるぞ?」
そう思ったお父さん達は、山へ入り、洞窟を発見。
当然当時はまったく整備されていない道なき道を、腹這いで這いながら進み、ついにこの鍾乳洞を発見したのです。
大正11年に国の天然記念物へ指定され、昭和40年観光地として整備されてきました。
ふと足元も見ると、戦後整備されたはずの道の上に、小さな石灰石の塊がいくつも出来ていました。
紛れもなく、それは鍾乳石。
僅か1mmにも満たないその鍾乳石の塊は、上から滴り落ちる水滴で、少しずつですが確実に伸びているのです。

上からの鍾乳石は100年で1cm、下からになると200年に1cm伸びると言われています。
凄まじく気の長い年月をかけて、ゆっくりと成長する鍾乳洞。
確実に、太古から今なお生き続ける鍾乳洞の姿に感動すら覚えました。
と、同時に今目の前に広がるこの光景は、一体どれだけの時間をかけてこうなったのだろう?と思わず考えてしまいました。

帰りにもう一度案内所へ行き、懐中時計を返したついでに、気になったので、アイスクリームをいただきましたw因尾茶のアイスです。
因尾茶の果汁(って言うの?)が、心地良い食感を与えてくれる素晴らしい味でしたよ。
是非お薦めします!!

数万年・数十万年の眠りから突如目覚めた地底の神秘・小半鍾乳洞。
その扉を開けたのは地元の住民でした。
現在進行形で進化し続ける、太古の世界は、我々の遠~~い子孫の代には、今とは全然違う形をしているのかもしれませんね。
小半鍾乳洞
TEL 0972-56-5808
営業時間 8:30~17:00
入洞料
(大人) 600円
(中学生)400円
(小人) 300円











